福祉施設で働く大人の島留学生の1日

  • 2024年度
  • 大人の島留学
  • 滞在中
  • N
  • 26歳(取材当時)
福祉施設で働く大人の島留学生の1日

大人の島留学に参画した理由

以前から離島に関心があり、いつか旅行者としてではなく、実際に暮らしてみたいと思っていました。また、前職の経験から、より地域の方の顔が見える環境で働いてみたいという思いもあった中、この島留学制度を見つけました。自分の中で出できたワクワクと「やってみたい」という思いを大切にしたいなと思い参画を決めました。

出勤日の一日の流れ

5:30 起床

集中できる朝に振り返りや、やらなければいけないことを整理します。

8:10 出勤

自転車で職場まで向かいます。8:30から全体朝礼があります。

8:30 午前の仕事

職員さんがご利用者さんの送迎に行かれている間、お迎えをする準備をします。 そのあとは、その日の当番に応じて入浴介助、レクリエーション、体操など、ご利用者さんの活動をサポートします。

12:00 お昼休憩

お昼は早番と遅番に分かれて休憩をとっています。早番の場合は、11:50〜12:50。 遅番の場合は12:50〜13:50の時間帯で休んでいます。基本的には、ご利用者さんが食事をしているところを見守り、必要であれば介助することもあります。お昼は基本的にはお弁当を持っていきますが、おにぎりだけの日も多々あります…(笑)。

13:00 午後の仕事

午前と同様、ご利用者さんに応じて、体操やレクリエーション、療法活動など一人一人のサポートをします。ご利用者さんとタケノコ掘りやパンケーキ作り、ドライブ、夏には釣りに出かけることもありました。 16:00頃からご利用者さんをお見送りし、掃除を行います。 17:00頃からはデイサービス内のミーティングがあり、その日にあったことや確認事項などを共有し、最後に全体終礼があり、終わり次第、退勤します。

18:00 夕方

この日は仕事終わりに、住んでいる地区で、とても良くしていただいているおばあちゃんのお家に遊びに行かせていただき、おいしいごはんをごちそうになりました。 普段は帰宅後すぐにお風呂に入った後、夕食を作り、シェアメイトみんなと一緒に食べます。そのままリビングで会話を楽しんで過ごすことが多いです。

23:00 就寝

やることが残っている日は自分の部屋に戻り、作業が終わり次第就寝します。(23時前には就寝したい…)

休日の過ごし方

8:45 午前中

前日の夜にシェアメイトと突然思いつき、朝食に巨大パンケーキを作りました(ちょっと焦げました…笑)。その後は食べながらまったりタイム。

10:00 午前中②

この日はシェアメイトと知夫のオクトーバーフェスに行く予定で、船の乗り継ぎで西ノ島で1時間ほど時間があったので「ながと」という喫茶店に行き、ひと休み。地域のおじちゃん達とお話したり、期せずして観たかったメジャーリーグ観戦ができました。

12:00 お昼

知夫のオクトーバーフェスに行きました。からあげにカレーに揚げ餃子にシュークリーム…食べまくりました(笑)ほかの島に住んでいる大人の島留学生にもたくさん会えて嬉しかったです。

14:00 午後

海士町に戻り、「読書会イベント」に参加。シェアメイトが頑張って企画していたイベントで、ゆったりとした素敵な時間を過ごせました。

16:30 午後②

隠岐神社へ。たまに行きたくなるお気に入りの場所で、仕事の前後に一人でふらっと寄っています。行くたびにとてもリラックスできます。

18:30 夕食

ほかの大人の島留学生を家に招いて、みんなでごはん会をしました。別の地区に住んでいるため、普段なかなかゆっくりお話しできなかったので、とても素敵な時間になりました。

22:00

遊びに来てくれた同期が、星を観に連れて行ってくれました。とってもきれいでした。

23:00 就寝

連絡の返信をし、就寝。寝る前に読書の時間をもっととれるようにしたいなと思っています。

1問1答

来島前の職業は?

自治体の職員をしていました。

来島の決め手は?

「やってみたい」と思える何かがあることが素直に嬉しく、ありがたいことだなと思い、いろいろ考えた上であとは直感です。また、「離島でいつか生活してみたい」という思いがあった中で、1年という期限が決まっていることは、私にとっては飛び込みやすさであったように感じます。

実際に参画してみてどうですか?

想像以上に日々目まぐるしいです。気づいたらもう半年…振り返るととても濃くて、これからも1日1日を大切に過ごしたいなと改めて思います。

お仕事はどうですか?

週2日はデイサービス勤務、週3日はPJ活動をしています。デイサービスでは、大人の島留学生として自分自身がどのような関わりができるかを考えつつ、とても楽しく働かせていただいています。 PJは裁量が大きい分、むずかしいことも多いですが、地域の方との関係を深められることや、メンバーと協働することにやりがいを感じています。自分一人ではできないことばかりだと強く感じているので、関わってくださる方を大切に、感謝の気持ちをもって今後も働いていきたいです。

暮らしの面は?

ご近所さんにおすそ分けをいただいたり、釣りに連れて行っていただいたり(何かお返ししたい…!)同期と地域イベントに参加したり。最近は、道端で出会った地域の方と何気なく立ち話をすることもよくあり、その時間が私にとっては心地のよい時間だなと感じています。 海士町の景色もですが、地域の方とのつながりを通して、ここに来れて良かったなと感じられることが多いです。離島した後も会いに行きたいと思える方ができたことが、とてもうれしいです。

大人の島留学で得たもの・学んだことはありますか?

さまざまなバックグラウンドを持った方々と出会うことができ、それぞれが物事を深く考え、自分の軸を持っているように感じていて、とても刺激をもらっています。また、自分の選択、行動次第で自分を取り巻く環境は大きく変わるものだと改めて感じました。自分の選択に責任を持ちつつ、一方で固く考えすぎず、楽しむという柔軟さを忘れずに過ごしたいです。

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