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2022.02.16

苦手なことにもポジティブな気持ちで挑戦する【わたし、島で働く。】

こんにちは!連載企画「わたし、島で働く。」です。
今回は、知夫村の知夫小中学校で働く徳江 里夏さんにお話を伺いました。

 

島体験生の中で初めて、知夫村で働く徳江さん。だれも挑戦したことのないことをやってみる。彼女のパワーをお届けします。

 

 

お話を聞いた人:徳江 里夏さん
22歳(取材当時)。東京都出身。2021年10月より島体験スタート。

 

 


 

島体験生がいない島で挑戦する

ー知夫小中学校では、どのようなお仕事をされていましたか?

 

主に3つの仕事をしていました。1つ目は小1〜4年生の授業中の学習支援、2つ目は授業準備、3つ目は中学生の放課後学習会での学習支援です。

 

昔から子どもと関わるのが大好きなので、勉強も遊びもご飯も一緒に過ごして密に関われる学校は私にとって絶好の職場でした。

 

 

ー知夫小中学校に興味を持った理由はありますか?

 

2つあります。1つ目は過去に知夫村で働いたことがある島体験生がいなかったからです。せっかくの機会なのでまだ誰もやっていないことに挑戦してみたい、さらには大人の島留学・島体験制度を海士町だけでなく島前地域全体に広げ、盛り上げる第一歩として役に立てたら嬉しいなと思いました。

 

2つ目は、知夫小学校の教頭先生のもとで働きたいと思ったからです。スタートアップ研修で、知夫小中学校を見学した時に話をお聞きし、教頭先生が持つパワーに惹かれ、この方のもとで働きたい!と強く思いました。

 

 

スタートアップ研修にて、教頭先生のお話

実際にご一緒に働かせていただく中で、児童生徒にとっても教員にとっても魅力的な学校にしていくにはどうしたら良いか、隠岐の教育と真剣に向き合っていらっしゃることが伝わり、非常に刺激をもらいました。そういった、心を込めて働かれる姿勢から沢山のことを学ばせていただきました。

 


 

サポートと見守ることの適切なバランスとは

ー学習支援員として働かれるのは初めてですか?

 

塾講師や学童でアルバイトしていたことはありますが、学校現場の学習支援員は初めてです。文章を読むのが苦手な子や自分の気持ちを文字に起こすのが苦手な子、集中して勉強に取り組むのが難しい子など生徒によって特性が異なるので、一人ひとりの感覚を知るところから始めました。

 

 

一人一人に寄り添ったサポート

その上で子どもたちは何に困っているのか、何をどう伝えるとわかりやすいのか等を常に考える必要がありました。サポートは手厚くすればするほど良い訳ではなく、関与しすぎると大人の助けを待つ癖がついてしまいます。

 

子どもが持っている「自分で考えて行動する力」を損ねないよう、サポートは必要最低限にとどめてあとはひたすら見守る関わり方を目指していましたが、いざ困っている子どもを見るとつい手取り足取り手伝ってしまうことも多々ありました。

 

サポートと見守りのバランスを見極めるのはとても難しかったです。

 

 

ーたくさんのことを考えながら仕事をされているんですね。小中学校で働いていて、印象的だったエピソードはありますか?

 

サポートと見守りのバランスに困っていた時に教頭先生から、生徒が「先生のお陰でできるようになった!」ではなく「自分自身が頑張ったからできた!」と思う経験をさせることが大切だと教わったことが印象的でした。

 

先生がいなければできない、では意味がない。自分はやればできる!と自覚するようになれば、子どもは他者に依存せずとも自分でどんどん成長していける。そのことに気付かされました。

 

 

時には見守ることも

ー小中学生の成長を見守る仕事、素敵です。

 

知夫小中学校の小学部は複式学級で、各学年の間に壁がない学校でした。また、小中一貫校なので小中学生の垣根もなく、思春期真っ只中の中学生が小学1年生と鬼ごっこをして遊んでいて。年齢・立場を問わず互いを尊重し、自然に混ざり合っているのが素敵だなと思っていました。

 


 

自分の行動の先にいる島の人の顔がわかる

ー3か月間を知夫小中学校で働いてみて、自分自身が変化したことはありあますか?

 

小中学生と一緒にいると、今までは避けてきた苦手なことも「こんな先生でありたい!」というポジティブな動機から挑戦するようになりました。例えば、お恥ずかしい話ですが元々私は食べ物の好き嫌いが多かったんですけど、給食を子どもたちと一緒に食べるようになって何でも食べるようになりました、、、(笑)

 

また、自分の行動の先にいる人の顔が浮かぶのも、挑戦したくなる動機の一つです。島という小さなコミュニティにいると、給食を作ってくれる方の顔も、生産者さんの顔もわかる。「あの人が作ってくれたから」「あの方が関わってくださったから」という思いが力になりました。

 

 

島のつながりが感じられる給食

ー最後に、島で働いてみていかがでしたか?

 

自分が当たり前と思っていたことが島では当たり前じゃない、という場面に何度も遭遇しました。そういう「島ならでは」の特徴を見つけるのはとても面白かったです。これからも新しいモノに出会った時は、それがどんなものか自分の目でよく見て敏感に感じ取ることで自分の世界を広げていきたいです。

 


 

おわりに

今回は、知夫村の知夫小中学校で働く徳江 里夏さんにお話を伺いました。徳江さんはこれまでの大人の島留学生、島体験生の中で初めて知夫村での勤務になりました。海士町や西ノ島町とはまた違った雰囲気の中で、「島ならでは」の特徴を感じることができたのではないかと思います。

 

また現在、徳江さんは島体験を修了し次のステップに進んでいます。3ヶ月の経験を活かしながら頑張ってほしいです。
徳江さん、今回は貴重なお時間とお話をありがとうございました。

 

(インタビュー:清瀬  文:嘉根)

 

 

 

 

 

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