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2022.01.28

「食」の過程を知ることで【わたし、島で働く。】

こんにちは。「わたし、島で働く。」連載企画。
今回は、7月~9月に島体験生として地産地商課と、いわがき春香特命担当で働く佐藤諒介さんにお話を伺いました。

 

 

お話を聞いた人:佐藤 諒介さん
23歳(取材当時)。長野県出身。2021年7月より島体験に参画。

 

 

 


 

仕事内容

佐藤さんはもともと「食」に興味があり、農業や漁業などの第一次産業を学んでみたいことから、いわがき春香の養殖と、潮風ファームでの牛の肥育と繁殖を行っていました。

 

1.いわがき春香(7月から8月中旬までの1か月半)

 

午前:海士町種苗センター
・岩ガキの採卵と受精
・幼生と稚貝の飼育
・沖出しまでの世話 など
(水槽の水替え、えさやり、顕微鏡を使って岩ガキを観察)

 


午後:いわがき春香生産現場
・はがし(岩ガキが密になってくっついているものをはがす)
・網に入れる
など、例年数万個を出荷する春に向けて、夏場は岩ガキを大きくするためのたくさんの作業があるそうです。

 

 

網に入れる作業

2.地産地商課(8月中旬から9月までの1か月半)

 

潮風ファーム
・えさやり
・牛舎の掃除
・藁とり
・出産、健診、出荷の補助

 

肥育(お肉として出荷するため)と、繁殖(子どもを生ませるため)の両方の牛の世話をしたそうです。

 

 


 

いわがき春香に携わってみて

清瀬(広報担当):
最初の1か月半の間、いわがき春香の生産現場・種苗センターで働いてみていかがでしたか?

 

佐藤さん:
初めは生産現場で岩ガキが育っていく過程を学びながら、沖から岩ガキを引き上げてきて作業をしていました。

 

清瀬:
最初は種苗センターには行かれていなかったんですね。

 

佐藤さん:
そうですね。生産現場で仕事をしていくうちに、岩ガキが受精からどのように大きくなっていくのか、成長過程を見たくて、上司の方の勧めもあり種苗センターにも行かせていただきました。

 

清瀬:
岩ガキの受精から食べられる大きさまでの、全過程を見てみていかがでしたか?

 

佐藤さん:
改めて小さな受精の段階から、大きな岩ガキになったと考えると感慨深かったです。

 

どのように育っているのかを知り、作業を通して断片的に見えていたものが繋がって行く。両方の現場を見させていただいているからこそ、もっと大切に育てたくなりましたね。

 

 

清瀬:
そもそも貝ってどのようにできるんですか?

 

佐藤さん:
僕もわからなくて、初めて貝ができるところを見ました。年輪みたいに、貝がらもどんどん大きくなっていきます。

 

清瀬:
そうだったんですね。例えがわかりやすいです(笑)

 

 


 

実際に牛を育ててみる

清瀬:
8月中旬からの1か月半は、潮風ファームで働かれていましたね。

 

佐藤さん:
牛を育てることに向き合うのはとても難しかったです。毎日牛に触れて、観察して、世話をすること自体は楽しかったんですけど、この牛たちはいずれは屠畜されると思うと複雑な気持ちになりました。食べるために育てているとはわかっているんですけど、、、。生き物をいただくことについてとても考えさせられました。

 

何も知らないまま牛肉を食べるよりは、どのように育っているのか知りたかったことなので、働けて本当によかったです。

 

清瀬:
そうだったんですね。畜産にももともと興味があったんですか?

 

佐藤さん:
そうですね。島に来る時から生産現場を知りたくて。でも、肥育と繁殖で分かれていることも知らなかったですし、毎日帰るとすぐに寝てしまうくらい大変な仕事でした。この大変な仕事の上に牛肉があるんだなと見方が変わりました。

 

清瀬:
想像ではなく、実際に体感することが大切ですね。

 

 


 

たくさんの選択のたったひとつ

清瀬:
この3か月間を通して気づきや変化はありましたか?

 

佐藤さん:
たくさんの方と話す機会が多かったなぁと思っています。人生の選択をたくさんされている大人のみなさんの話をお聞きするのが楽しかったです。

 

その中で、今の僕は、大学を卒業して人生の節目に立っていると思っていたけれど、そんな大ごとなものではなく、人生の色々な選択のうちのひとつだと気づき、少し気が楽になりました。

 

清瀬:
特にIターンの方とお話しする機会が多いので、色々な生き方があるんだなぁと世界が広がりますよね。

 

佐藤さんありがとうございました。

 

 


 

おわりに

今回は、地産地商課と、いわがき春香特命担当で働く佐藤さんにお話を伺いました。佐藤さんはインタビューだけではなく、研修中などでも岩ガキや畜産の現場のことを語る姿が印象的でした。特に種苗センターでの経験とそこから生産現場に繋がる話は島体験生や事務局全員が印象に残るくらいキラキラとした表情で語られていました。自分の仕事について楽しそうに話すことができるのは素晴らしいなと思いました。

 

また現在、佐藤さんは島体験を修了し次のステップに進んでいます。ここでの経験を活かして頑張ってほしいです。
佐藤さん、素敵なお話と貴重なお時間をありがとうございました。

 

(インタビュー:清瀬  文:嘉根)

 

 

 

 

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