福祉×まちづくりプロジェクト
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「誰もが住み良い島」を一緒につくりませんか?
プロジェクト概要
このプロジェクトの舞台となる海士町は、2300人ほどが住む日本海の小さな離島です。人口減少・少子高齢化・財政難という地方の過疎地域が危機とする課題に20年近く前から直面し、島の生き残りをかけた様々な挑戦を行政と町民が一体となって取り組んできました。 その功績もあり、今では危機的な状況からは脱しましたが、時代の変化に適合した新たなまちづくりのカタチが求められています。
海士町では新たに移住や定住を前提とせず、1年や3ヶ月の一定期間の滞在者(滞在人口)を増やし、全国の若者が人生で一度は訪れたくなるまちづくりを目指した「大人の島留学」という制度を創設しました。2020年より開始し、今では地域の中に当たり前に若者が溢れかえっています。
一方で島の福祉の状況を見ると、高齢化率は40%を超えており、医療・介護環境に課題を抱えています。本土よりも医療・介護体制の整備が難しいからこそ、なるべく医療・介護を必要としないように予防という観点が福祉で重要になります。 ただ、島では昔から住民たちがお互いを支え合い見守り合う土壌があります。予防の観点からもこれが島の貴重な福祉の特長といえます。
島の福祉からすれば、地域に多く溢れる若者が支え合いの輪に入れば、大きな力となるでしょう。 しかしながら、福祉というと専門性が高く一般的に関わりにくいイメージがあります。若者にとって福祉に携わることはハードルが高く、期待はプレッシャーになると考えます。 とはいえ、島に集まる若者の多くは地域住民との交流から島らしい経験や人付き合いを求めています。 大人の島留学生が一島民として地域参画する際に、少しだけでも福祉を意識できるようになれば、地域の抱える課題は自然と少しずつ解消していくのではないでしょうか。 真正面から解決に導くのではなく、温故知新・承前啓後の考えのもと島にあるリソースを掛け合わせていくことで、緩やかに・軽やかに課題が解消されていくと考えます。
結果的に誰もが住み良い島となり、それがひとりひとりのwell-being向上につながっていくことでしょう。
地域課題を新たに始まったプロジェクトです。試行錯誤を繰り返しながら、未来の島のカタチをつくっていきます。
このプロジェクトでは、
①大人の島留学生が地域住民の一人として、住み良いまちづくりに主体的に参画できるような仕掛けを生み出すこと
②若者が福祉をより身近に感じ、若者のポップさと島らしさを大切にした地域福祉を進めること
の2つを目指して、チャレンジします。
プロジェクトでやりたいこと
①大人の島留学生の主体的な地域参画を促すための仕掛けやサービスづくり 地域参画を強制するのではなく、あくまでも意志を持って参画したいと思えるような地域との関わりしろづくりを行います。地域に飛び出し交流を重ねることが、大人の島留学生のwell-beingにどうつながっているのか、当事者でありながら自ら考え行動に移します。
<活動例>
・集落での地域住民との交流会
・定期的な地域の小さなお困りごと解決サービスの実施
・大人の島留学生をはじめ多世代が集うための仕組みづくり
②既存事業所と連携した地域福祉の取り組みの推進 大人の島留学生を地域に混ぜていく中で発見した、地域福祉のエッセンスを既存事業所の取り組みに還元をしていきます。 <活動例>
・福祉のプロの仕事を知るための現場体験(福祉事業所での週2日程度の勤務)
・福祉事業所と連携した大人の島留学生向けの研修の企画実施
・関係各所との連携協議会への参加と一部事務局運営
こんなあなたをお待ちしています
《必須》
- ・まず手と足を動かす、小さなアクションをたくさん起こせる方
- ・島の暮らしと仕事を体験する中で、島の人を知り、島の暮らし
- ・仕事を考え、学び・成長を得るために主体的に動くことができる方
- ・承前啓後の精神のもと、仲間や地域の方と協働することできる方
- ・20〜29歳程度の方
- ・心身ともに健康な方
〈歓迎〉
- ・まわりの人を巻き込みながら前向きに挑戦し、島での仕事や暮らしを充実させることができる方
- ・意欲や共感力が高い方(または身につけたい人)
- ・多様な人の意見を受け止めることができるバランス感の高い方(または身につけたい人)
地元の方と仕事をしたり、都市部で働く人と仕事をしたりと、さまざまなステークホルダーがいるからこそ、田舎センスと都会センスの両方が大切になります。 目の前で起こる現実と、目指したい理想とのギャップに目を向け、できることを着実に、そして地道な関係性づくりから活動を進めることで、ここでしか得られない学びが生まれると信じています。
あなたがこれまで学んできたことや身につけた力だけでなく、島で得た新しい学びも活かしながら、あなたらしい手触り感のある挑戦をしてもらいたいと思っています。
「福祉×まちづくりプロジェクト」の様子はnoteから https://note.com/open_bison8770/m/mdb0e80e00cc7