第一次産業 (漁業/農業/林業/畜産)
島の一次産業は、島の暮らしを支える生産活動だけでなく、この地域の魅力を島外へ伝えるための、仕事の一つです。
ブランド品(岩牡蠣、牛)の養殖・生産、多様な作物の生産、クロモジの木を活用した特産品開発などに取り組みます。

課題感
持続可能性な一次産業の実現に向けて、資源管理・人材確保・販路拡大に取り組もうとしています。水産業は販路拡大と事務効率化。農業・畜産では若手の担い手確保と安定供給の仕組み作り。資源の乱獲を防ぐことと資源をより活用していくことのバランス。
自然の恩恵を活かしながら、生産と消費の全体で資源を循環させるための戦略的な視点や仕組みを必要としています。
観光
豊かな自然や地域の魅力を最大限に活用し、観光客に価値ある滞在期間を提供しています。
魅力の発信、宿泊手配や観光案内、イベント企画、地域特産品の開発など、訪れる人々に感動を届ける多岐にわたる仕事に従事できます。

課題感
観光業界全体でさらなる成長と発展が期待される中、業務効率化や新しいアイデアの導入が求められています。多様なスキルを身につけるチャンスが多く、課題解決を通じて成長を実感できる環境です。また、地域の人々と連携しながら、観光資源をより魅力的に磨き上げていく取り組みが進んでいます。
離島という特性上、交通や宿泊の手配のハードルが高く観光客が戸惑う場面があるため、的確な情報整理・提供が求められます。
また、観光の繁忙期には人手が足りず、一方で閑散期には人員を有効活用できていない現状があります。1年を通して価値ある滞在期間を提供できるよう、観光客にとって利便性高く、より魅力的な体験を持続的に提供すること、地域全体の観光基盤をより強くする必要があります。
具体的な業務内容
観光窓口業務
- 観光案内
- 宿泊・交通手配、観光ツアーやイベントの企画・運営
- レンタサイクルやE-bikeの運営・管理、マリンアクティビティの補助
情報発信とプロモーション
- SNS運用、記事執筆、写真・動画素材の撮影
- 観光資源を効果的に発信し、島の魅力を広めるためのプロモーション活動
- 観光客が利用しやすい情報発信方法の改善や提案
地域支援と連携
- 地元宿泊施設や店舗の運営支援、マニュアル作成
- 地域イベントのサポートや観光資源の改良提案
- 地域間の連携を強化し、観光基盤を支える仕組み作り
クリエイティブ業務
- 売店商品の陳列や管理、ポップやポスターのデザイン制作
- 新商品の企画開発や販売促進活動
- 雨天時や冬季でも楽しめるアクティビティやプログラムの開発
教育・体験プログラム
- 観光客や地域住民が参加できる体験型プログラムの開発・運営
- 観光全体や地域課題に取り組むワークショップや学びの場の提供

教育
授業や学習塾での個別支援をはじめ、教材作成や学校行事のサポートなど、教育に関わる機会が多岐に広がっています。
放課後の見守り活動や地域と連携した社会教育の場も充実させることで、子どもたちの成長を支える環境を整えたり、公民館を拠点とした学びの機会や地域イベントの運営にも関わることで、教育と地域が一体となった特色ある学びを実現しています。

課題感
教育分野では、学習支援の方法や働き方の模索が続いています。支援が必要な子ども一人ひとりに寄り添い、適切な距離感を保ちながら課題を把握し、学びをサポートする力が求められています。
また、一クラス20人ほどの少人数学級ならではの、自立を促す関わり方や新たな学習機会の創出も課題となっています。地域で開かれるイベントは、参加者の固定化も課題の一つです。魅力ある取り組みを通じて教育と地域のつながりを深め、「ここで子育てをしたい」と思える環境・場づくりが求められています。
福祉
「住み慣れた土地でいきいきと暮らす」そんな生活が当たり前になる未来を目指しています。
子どもからお年寄りまで、誰もが自分らしい生き方を選ぶことできる島であるために、島民一人ひとりに寄り添った仕事に携わっていただきます。

課題感
島前3島で高齢化が進んでいる中、福祉業界での人材が不足しています。また、専門人材でなくとも、福祉業界で活躍できる関わり方・環境を作っていくことが課題感としてあげられます。見守り活動は、専門職でなくても関わることができる。専門的に感じる福祉業界で、新たな関わり代を作っていくことを目指しています。
行政
隠岐島前地域に関わる全ての人が安心して暮らせる、活躍できるための町の基盤を整えます。

課題感
情報発信では、メディアの特性を活かしたイベント告知や情報発信が必要であり、島内の広報活動を支える人が求められています。
町内イベントについては、毎年新しい企画を取り入れ、内容を更新する必要があり、さらに生活や子育て環境に関する情報発信の強化も求められています。
また、島内の移住者増加に伴い、地域住民の方との交流の場が求められています。デジタル化に関しては、デジタル化を推進する上での業務、地域へデジタルを浸透させていくための丁寧なコミュニケーションが必要です。
還流・関係人口事業
「若者の還流を起点とした魅力的な地域づくり」の実現に向けて、「還流事業(大人の島留学制度)」や「関係人口DX事業(海士町アンバサダー制度)」に取り組んでいます。

課題感
流動的な人の入れ替わりがある事業運営は、その面白さと難しさが共存する特徴を持っています。
こうした環境の中で、島に来る若者が活躍できる場や機会を、大人の島留学生や、関係人口、地域の方、さまざまな立場に人々と共にどのように創り上げていくかが重要なテーマとなります。その過程では、変化に柔軟に対応し、臨機応変に取り組む姿勢が必要です。多様なバックグラウンドを持つ人々が集まるからこそ生まれる新しいアイデアや価値観があります。
挑戦と協働を通じて、地域と人材の双方にとって実りある未来を築いていくための取り組みを目指しています。